今回は映画の記事です。
イギリスでシリーズ合計1,000万部を超える大ヒットを記録した『ボブという名のストリート・キャット』というノンフィクション小説を原作にした『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』を解説します。
ボブと言う野良猫と薬物依存症と戦うホームレスになったストリートミュージシャンの青年との話なんですが、なんとボブ役が本人ならぬ本猫として出演してますので必見ですよ。
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』作品情報
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』あらすじ
ロンドンの路上でストリートミュージシャンとして活動する青年ジェームズ(ルーク・トレッダウェイ )。
彼は幼い頃の家庭環境の問題を癒すためにコカイン(麻薬)に手を出してしまう過去を持っているが、何とか薬物依存から脱却したいと願い音楽で収入を得ていく事を夢見ている。
しかし道行く人は誰も彼の歌に耳を傾ける事もなく、チップの代わりにサンドイッチを置いていかれる事も。
そんな中、路上生活(ホームレス)までに至ったジェームズ は、同じ境遇にいた友人のバズからコカインを勧められ、再び手を出してしまう。
捕まったジェームズはソーシャルワーカーのヴァル(ジョアンヌ・フロガット)から住居を提供され、感謝の気持ちから今度こそ薬物からの脱却を図る事を誓う。
そこへ窓の隙間から見知らぬ猫が入り込んでくる。
ジョージは迷い込んできた猫を自分と同じ境遇を感じ、シリアルやミルクを用意した後、外に出そうとしますが出ていかず。
仕方がなく一夜だけ置いてあげる事にし、翌日は飼い主を探す事に。
翌日に同じアパートの住人の可能性が高いと踏んだジェームズは、1軒ずつ当たろうとしますが、病院の時間が近いので、猫を草むらに置いて薬局へ行き、メタドン(薬物依存を抑える合成鎮痛薬)を服用しました。
薬局からの帰り道、ジェームズは父・ジャックとばったり会いました。
ジェームズは父に棄てられたと思っており、再婚した妻からもジェームズは良く思われていません。
父はジェームズにお金を握らせその場をあとにします。
薬局から帰宅すると猫がケガをしています・・・
自分ではどうする事も出来なかったジェームズは、隣人のベティに助けを求めると、彼女は無料で診察してくれる病院を紹介してくれました。
病院の診察は無料でしたが、薬は有料だった為、父からもらったお金で支払う事に。
隣人のベティが「ボブ」と名付けたその猫はジェームズに懐いてしまい、見捨てることもできないジェームズは世話をすることに。
ある日、路上ライブに出かけるジェームズにボブがつきまとい、連れ戻す事を諦めたジェームズは仕方なくボブとともにライブを始めるが、ボブの愛らしさは周りの人々の目を惹き、ライブは大成功。
それからもジェームズはボブを連れてライブを繰り返し、順調に金を稼いでゆく。
ジェームズは意を決してベティとより深い仲になることを期待するが、ベティの過去を知り躊躇する。
そんな中、ジェームズはバズと再会し、困窮していた彼に手持ちの金を渡すが、その金は生活費に充てられず麻薬に換わり、バズは麻薬中毒が原因で死亡する。
クリスマスには父親の家庭で行われたパーティを滅茶苦茶にしてしまい、路上ライブはささいなきっかけで演奏を禁止され、さらにベティとは彼女についていた嘘を知られてしまい、絶交となってしまう。
収入を断たれたジェームズはビッグイシュー販売員となり、ボブの力を借りて人気販売員になるが、そこでも同僚の販売員と揉め、1か月の販売禁止を言い渡される。
それが明けたかと思いきや、今度はボブが逃げ出してしまい、精神的に限界に追い詰められ麻薬に手を出しそうになるが…
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』みどころは?
冒頭でも記載しましたが、何と言ってもボブがアニマルアクターではなく、直接出演しております。
映像を観てて本当に賢くてストリートライブでも物怖じせずに落ち着いた様子を見ると実際に起きた話だというのがうなづけます。
ジェームズはさすがにルーク・トレッダウェイというイギリスの俳優さんを起用しているのですが、ジェームズ本人もどこかで出演していますので探してみるのもいいでしょう。
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』海外の評価は?
映画評論サイトで最も信頼されるサイトとして名高いRotten Tomatoes(ロッテントマト)ではどういう評価がされているのか見てみましょう。
批評家の評価は77%とCertified Fresh(新鮮保証)を受けており、Audience Score(観客の評価)も76%と比較的高評価を得ています。
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』続編が2021年公開予定
本作品がヒットした事もあってか、続編の公開が決まっています。
もちろん続編のボブ役の猫はボブ本人が出演していますので、1作目が良かった方は是非続編もチェックして欲しいです。
自分も絶対観ます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
全猫好きに視聴してもらいたい映画の1つですが、本作品は貧困やドラッグもテーマになっていたり、家族愛も描かれている事から単なる猫がかわいいだけの映画ではありません。
また残念なお知らせになりますが、ボブが2020年6月15日に亡くなった事が飼い主であるジェームズ・ボウエンさんが発表しています。
亡くなる前日の6月14日にもインターネットによるライブ配信が予定されていた事から、ボブの体調が突然急変したことがうかがえます。
野良猫だった為、推定にはなりますが、14歳(人間の年齢に換算すると72歳)には達しているとの事で、お爺ちゃん猫ではあったのですがまだまだ長生きして欲しかったです。
突然亡くなったので、ジェームズ氏も『人生の光が消えたような気がする』と述べており、ジェームズ氏が少し心配ではあります。
そんなタイミングで今年続編が公開予定なので尚更見て追悼したい所です。
以上最後まで読んで頂きありがとうございました!
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