映画『30年後の同窓会』解説 ベトナム戦争で共に戦った3人の30年越しの再会

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こんにちは!投資・映画・時事ネタを主に書いているポンです!

今回は映画『30年後の同窓会』をご紹介させて頂きます!

戦争を題材にした映画ではありますが、戦争の描写はないので戦争映画が苦手な方でも、オススメしたい作品です!

限りなくネタバレは排除しておりますので最後まで安心して読んで頂ければと思います。

それでは作品情報・予告動画・あらすじ・みどころ・評価等を解説していきますのでご覧ください♪

『30年後の同窓会』作品情報・キャスト・予告動画ほか

原題:Last Flag Flying
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開日:2018年6月8日
上映時間:124分
監督:リチャード・リンクレイター
出演:スティーブ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーンほか

映画『30年後の同窓会』公式HP

予告動画

涙が心に沁みる 映画「30年後の同窓会」予告

監督は『スクール・オブ・ロック』や『6才のボクが、大人になるまで。』の巨匠リチャード・リンクレイターが務めております。

キャストの説明

コメディ俳優としても人気のスティーブ・カレル 『40歳の童貞男』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』

大ヒットドラマ『ブレイキング・バッド』で天才科学教師ウォルター・ホワイト役を演じたブライアン・ クランストン

『マトリックス』シリーズのモーフィアス役として一躍有名になったローレンス・フィッシュバーン

以上の3人がトリプル主演を務めます。

『30年後の同窓会』あらすじ

ある日ラリー・シェパード(ニックネームはドク)(スティーブ・カレル)は旧知のサル・ニーロン(ブライアン・クランストン)が経営するバーを訪れる。

ドク(元海軍衛生兵)とサル(元海兵隊員)はベトナム戦争に従軍したときの戦友だ。

2人はもう一人の旧友、今は牧師として暮らす元海兵隊員のリチャード・ミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)の家を訪ねることになる。

ディナーの席で、ドクは妻と一人息子を亡くしたことを明かす。

ドクがサルとミューラーに会いたがったのは、イラクで戦死した海兵隊員の息子ラリー・ジュニアの遺体を引き取りに行くのに同行して欲しかったからなのだという。

サルが直ちに同行を申し出る一方で、ミューラーは同行を渋る

海兵隊員だった頃の思い出には嫌な事しかなかったからである。

しかし、妻の勧めもあって、最終的にミューラーも旅に同行することになった。

道中、サルは敬虔なクリスチャンになっていたミューラーをからかい、その大人げない振る舞いにミューラーは苛立つ。

海兵隊員だった頃、サルとミューラーはある事がきっかけでドクは三年の刑と懲戒除隊処分になった事で2人の間に大きなわだかまりとなっていたからである。

ドーバー空軍基地に到着してすぐ、ドクは息子ラリーの遺体と対面したいと申し出るが、基地の責任者であるウィリッツ大佐は「ご遺体を見ない方が良い」と言う。

大佐の助言に反してラリーの遺体を見たドクは、すっかり気落ちしてしまう。

ドクがラリーと対面している間、サルとミューラーはラリーの親友のチャーリー・ワシントン( J・クイントン・ジョンソン)と話していて、ラリーの死に関する衝撃の真実を聞かされることになり、30年ぶりに再会した三人の短くも長い旅がはじまる。

『30年後の同窓会』みどころは?

性格が全く違う3人のおじさん達の道中がほっこりする

昔から真面目なドク、破天荒でムードメーカーであるサム、昔はサムと一緒に酒や女にはっちゃけていた今は悔い改め牧師となったミューラー。

サムを中心に下ネタも時折り混ざり息子と妻を亡くしたドクも時折笑顔を見せ、ミューラーも牧師にはなったがサムに引っ掻き回されて昔のような雰囲気を垣間見せたりと、凄く哀愁が漂ってきます。

物語は息子を引き取り、お墓に無事に埋葬するというストーリーだけでどうやって2時間作品になるの?と最初は思いますが、観終わるとあっという間に感じてしまうし、もっと3人の掛け合いを見たいという感情さえ生まれてきます。

戦争の描写はないものの、戦争のあり方やアメリカを問う作品

「30年後の同窓会」では、あらすじにもある通り、イラク戦争で死んだドクの息子の遺体を、当時ベトナム戦争に参加していたドク、サル、ミューラーが引取りに行く旅を描いた作品です。

平和になった世の中ではあるが、今も昔も変わらずずっと戦争を行ってきたアメリカを、戦争という重くシリアスなテーマではあるものの、重くなりすぎない作風に仕上げてるところがこの作品の魅力でもあります。

『真実と嘘』『罪と罰』『名誉と後悔』等といった心理が複雑に交錯しますが、三者三様にユーモアを交えながらも語っていくストーリーがうるっときます。

人生の後半を過ごしている渋みのある3人の姿がかっこいい!

『30年後の同窓会』海外の評価は?

映画評論サイトで最も信頼されるサイトとして名高いRotten Tomatoes(ロッテントマト)ではどういう評価がされているのかご紹介します。

批評家の評価は77% Certified Fresh(新鮮保証) を受けており、Audience Score(観客の評価)は72%まずまず高い評価を得ています。

批評家の見解の要約は「『30年後の同窓会』では、瑞々しいユーモアを活かし切れていないドラマと非の打ち所がない俳優陣が愛国心や家族、悲哀に葛藤する姿を映したものが混在している。」との評価です。

「さらば冬のかもめ」の続編??

本作品は小説家のダリル・ポニクサンが2005年に発表した小説『Last Flag Flying』をもとに作られた作品ですが、同原作者が1970年に発表した小説『The Last Detail』の続編となっています。

『The Last Detail』も『さらば冬のかもめ』という『シャイニング』で有名なジャック・ニコルソンが出演した作品として映画化されているのですが、この『30年後の同窓会』の映画ではキャストやキャラクター名も一新されています。

『さらば冬のかもめ』では海軍刑務所に収容される予定の若い兵士と、彼を護送する2人の荒くれたベテラン海軍下士官の物語になっています。

小さな罪で収容されることになった兵士を可哀想に思った下士官たちは、道中で酒や女性と遊ぶことを教えてやり、刑務所に送り届けたあと再会することを誓いあうというストーリーなのですが、若い兵士がドクで2人の荒くれたベテラン海軍下士官がサム、ミューラーという事なんでしょうかね?

この作品はまだ観た事ないんですが、こちらも気になる所です。

30年後の同窓会』 はあくまでも同じ世界線ではあるものの、精神的な続編という位置づけとして製作されました。

ややこしいですが、原作小説の『The Last Detail』の続編は『Last Flag Flying』ですが、映画化された『さらば冬のかもめ』は 『30年後の同窓会』の続編ではないという事ですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

先日投稿した記事では、アフガンの前哨基地にタリバン兵が押し寄せてくる衝撃な実話作品(映画『アウトポスト』解説 米兵50人vsタリバン兵300人の壮絶な闘い)をご紹介しましたが、本作品はフィクションではありますが、また違った視点から戦争とは何かという事を教えてくれる作品です。

戦争映画は知識として知っていくべき内容ではあるものの、なかなか精神的にもくるものがあるので苦手という方は本作品をオススメします!

思いテーマではあるものの、重すぎないように丁寧に作られてますので2時間映画ですがあまり長く感じさせない映画でした♪

以上最後まで読んで頂き、ありがとうございました♪

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