こんにちは!投資・映画・時事ネタを主に書いているポンです!
今回ご紹介するのは映画『オフィシャル・シークレット』です!
この作品は実話を基に製作された作品となってますのでノンフィクション作品好きな方は是非参考にして頂ければ幸いです!
限りなくネタバレは排除しておりますが一言だけ言わせて下さい。
ラストはかなり衝撃です!
それでは作品情報・予告動画・あらすじ・みどころ・評価等を解説していきますのでご覧ください♪
『オフィシャル・シークレット』作品情報及び予告動画
予告動画
『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』を手掛けたギャヴィン・フッドが監督。
2016年1月にハリソン・フォードとアンソニー・ホプキンス・タハール・ラヒム・ジリアン・アンダーソンの出演が決まったとの報道がありました。
しかし撮影が一向に始まらず、2017年3月にアンダーソン氏も「本作の企画がどうなっているのか何も知らない」という主旨の発言をしております。
2018年1月に企画が再始動され、『パイレーツ・オブ・カリビアン』第1~3作目のメインヒロインのエリザベス・スワン役を演じたキーラ・ナイトレイが主演という事になりました。
キャストや製作に結構紆余曲折があったようですね。
『オフィシャル・シークレット』あらすじ
2003年キャサリン・ガン(キーラ・ナイトレイ)はイギリスの政府通信本部(GCHQ)の職員として働いていた。
仕事は平和目的の諜報活動(スパイ)が主であるが、そんなある日、キャサリンはアメリカの諜報機関の国家安全保障局(NSA)からの一斉メールを受け取る。
それは、『イラク戦争開戦を有利にするために非常任理事国の代表者を盗聴せよ』という内容であった。
両国は国際連合安全保障理事会でイラクに対する軍事制裁を決議しようとしていたが、そのためには非常任理事国からも賛成票を集める必要があったからである。
彼らが戦争を支持するかしないかを突き止めることで「戦争突入」への弾みをつけるために違法な工作活動を要請するその内容に強い憤りを感じたキャサリンは、マスコミへのリークを決意。
その事実を突き止めた政府はキャサリンを「裏切り者」として告発し、法の裁きを受けさせようとするのだった。
『オフィシャル・シークレット』みどころは?
ノンフィクション作品だからこその衝撃のラスト!
本作品はキャサリン・ガン事件として政治問題にまで発展した『The Spy Who Tried to Stop a War』を原作とした事実をもとに作られたストーリーです。
これが事実だと思って最後のシーンを観るとかなり衝撃的だと思いますので必見です。
イラク戦争はご存じの通り行われ、独裁者であったフセイン元大統領が処刑されました。
戦争が行われた事により、イラク国民や兵士含む大量の犠牲者を生み出す結果となりました。
しかも、戦争を起こした理由の1つとして大量破壊兵器保持における進展義務違反が理由の1つとして挙げられますが、結果的に大量破壊兵器は見つからなかった事から、当時ブッシュ政権であったアメリカ側は、どうしても戦争をしたい理由があったのでしょう。
その理由は最後のまとめにオリラジの中田さんが中東の事についてかなりわかりやすく解説している動画を貼っておりますので是非ご覧ください。
アメリカが戦争をしたい思惑があり、イギリスに向けて違法な工作を指示したという事に繋がってきますので、結果的に戦争は止める事は出来ませんでしたが、国家という巨大権力にたった一人で立ち向かったキャサリンの勇気が凄いです。
職を失うだけでなく、社会的地位も失い、国家機密をリークした事によって命までも脅かされる事になる訳ですから、葛藤がありながらも正義を貫いたキャサリン演じるキーラ・ナイトレイも鬼気迫る演技をみせてくれるので、そちらも注目です。
イギリスの諜報機関である政府通信本部(GCHQ)とはどんなところ?
このGCHQは同じ情報機関の1つである秘密情報部(MI6)とは別物です。
このGCHQは秘密保持のため、組織上は外務省の機構に含まれ、本部長は外務次官となっていますが、実質的には首相に直属する独立機関です。
もちろん誰もが簡単に入社できるわけではないですし、キャサリンは成人してからは広島で英語の教員をしていたぐらいなのでエリートという訳ではないですが、GCHQに所属できたぐらいですのでかなり頭はキレる方だったのでしょう。
また、GCHQの前身となった機関は政府暗号学校(GCCS)と言って、第二次世界大戦時にドイツの解読困難な暗号「エニグマ」を解読できたことで密かに名声を上げた事が有名です。
エニグマの解読は天才数学者のアラン・チューリングによる功績が大きかったようですが、エニグマを解読した内容を描いたベネディクト・カンバーバッチ主演作品『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』も面白いので気になる方はご視聴下さい。
こういったGCHQの事を少しでも知っているとより作品を楽しめるかと思います。
『オフィシャル・シークレット』海外の評価は?
映画評論サイトで最も信頼されるサイトとして名高いRotten Tomatoes(ロッテントマト)ではどういう評価がされているのかご紹介します。
批評家の評価は82%とCertified Fresh(新鮮保証)を受けており、Audience Score(観客の評価)は89%と高い評価を得ています。
批評家の見解の要約は「意義深いメッセージが込められていることは明白だが、『オフィシャル・シークレット』のストーリー構造には既視感を覚える。しかし、キーラ・ナイトレイのパワフルな演技のお陰で、良作に仕上がっている。」との事です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
イラク戦争が勃発したそもそもの原因はソ連時代にアフガニスタンに侵攻する所から始まります。
そこからアメリカ・パキスタン・タリバン・湾岸戦争・ビンラディン・9.11・宗教等さまざまな出来事が入り組んで起きた戦争なので、中東の歴史を紐解いていくとより楽しめるかもしれません。
オリエンタルラジオの中田さんの動画が凄くわかりやすく説明してますのでご覧になってからこの映画を観るとより理解が深まるかと思います。
【中東と紛争①】なぜ国際紛争が絶えないのか?絡み合う諸外国の利害
【中東と紛争②】終わらない紛争の理由を歴史から読み解く
以上最後まで読んで頂き、ありがとうございました♪
他にもオススメの映画をご紹介してますのでよければ参考にして頂ければ嬉しいです!
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