ほぼパランティア?Oculusの創業者が設立したAndurilってどんな会社?

投資

こんにちは!投資・映画・時事ネタを主に書いているポンです!

今回はFacebookが買収したVRのハードウェアおよびソフトウェア製品ブランドのOculusの創業者Palmer Luckey(パルマ―・ラッキー)氏が、新たに起ち上げたAndurilという会社がなかなか興味深い企業だったのでご紹介します。

・Andurilとはどんな会社?創業者メンバーは?

・Andurilは上場?未上場?出資会社はどんなとこ?

・Palantirとも繋がりが??

Anduril(アンデュリル)とはどんな会社?

2017年6月に軍事用途向けの自律型ドローンとセンサーに焦点を当てた防衛技術企業のAnduril Industriesを設立しました。

同社のテクノロジーは、AR/VR、コンピュータービジョン、センサーフュージョンなどを活用して国外からの脅威を監視することで、政府が防衛能力を根本的に変革し、複雑な国家安全保障上の課題を解決することを可能にします。

言葉で言ってもなかなかわかりにくいと思うので、Andurilの製品の1つである自律型ドローンである『Ghost 4』の製品動画をご覧ください。

このドローンは全長約2.7mで、持ち運びでき、軍事作戦につきものである砂や泥、海水にも耐えられるよう設計されています。

飛行時間は100分以上可能で、自律的に飛行することもリモートで操縦することもできます。

またカメラや電波妨害システム、標的を照射するレーザーを取り付け可能で、最大約15kgの荷物を投下することもできるドローンです。

ドローンというよりほぼヘリですね(笑)

またGhost 4に搭載されている人工知能(AI)アルゴリズムは、人やミサイル、戦場にある設備を識別して追跡できるよう調整されています。

他にも複数のGhost 4とデータを連携し共有する事ができ、Andurilの製品の1つである情報監視システムの『Lattice』にその情報を送る事も可能とします。

設立からわずか4年と若い会社ですが、設立からわずか9カ月あまりの2018年3月に、メキシコからテキサスに入国しようとする不法移民を検出するための米国政府のパイロットプログラムを開始されました。

その結果、開始12日で55人がこのプログラムの運用により逮捕されるという凄い成果を出している企業でもあります。

Anduril(アンデュリル)の創業者メンバーは?

創業者がまた凄いんです!

順番にご説明しますね。

Palmar Luckey(パルマ―・ラッキー)

まずはこの方Palmar Luckey氏です。

このパルマ―さんは、現在29歳なのですが、VRで有名なOculusを開発した事で有名です。

彼はアメリカカリフォルニア州のロングビーチ出身で、わずか14歳という若さから、ゴールデンウェスト大学とロングビーチシティ大学のコミュニティカレッジ(2年生大学)として入学します。

いわゆる天才ってやつですね(笑)

そして16歳の2008年頃から自分がデザインしたVRのヘッドセットを作り始めるのですが、資金を調達する為に、壊れたiPhoneを修理して再販したり、様々なアルバイトをする事で少なくとも36,000ドルを稼ぎます。

そこで様々なプロトタイプを作成したのちに、クラウドファンディングのKickstarterにて資金調達をして2012年にOculusを設立するのです。

自分はPSVRを持ってるのですが、そのPSVRの発売年が2016年で日本でも爆発的にヒットしましたけどその更に4年前からOculusはVRを発売してたんですね(笑)

FacebookがOculusを買収

Kickstarterでクラウドファンディングをした結果、240万ドルの調達に成功し、当初目標金額の974%という凄まじい記録を達成しました。

そんな中で、2014年3月になんとFacebookに23億ドルで買収される事になるのです。

Oculusを売却した事でラッキー氏は、2016年のフォーブス誌で、『40歳未満のアメリカで最も裕福な起業家』ランキングで22位にランクされます。

Facebookを解雇

買収されたあとは、そのままFacebookの傘下として働くのですが、2017年3月に突如解雇されます。

2018年4月の米国上院での証言の一環として、テッド・クルーズ上院議員はFacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグに「なぜパルマー・ラッキーが解雇されたのか」と尋ねるも、特定の人事の事に関する発言を否定したので、なぜ解雇されたのかは謎のままとなっています。

パルマ―氏自身も『Facebookを去るのは私の選択ではなかった』とCNBCの記事で語っています。

Anduril Industriesを設立

Facebookを解雇されたわずか3カ月後の2017年6月に4人の共同設立者と共にAnduril Industriesを設立する事になります。

共同設立者の4人もかなり凄い人物ですのでご紹介します。

Brian Schimpf(ブライアン・シンプ)共同設立者兼CEO(元パランティアのエンジニアリングディレクター)

まずはこの方ブライアン・シンプ氏です。

シンプ氏はAnduril Industriesの共同設立者兼CEOであり、防衛技術会社の戦略的方向性と製品ロードマップを推進しています。

Andurilの前は、あのピーター・ティールが創業したPalantir Technologiesのエンジニアリングディレクターを務め、データ統合・分析製品の開発・展開を行う大規模なエンジニアリング組織を率いていました。

また、情報機関、防衛機関、法執行機関など、国内外の多くの政府機関で活躍していました。

はいでましたよピーター・ティール

このブログではもう何度も出してますが、どんな人物かまだご存じない方は以下の記事を参照ください。

そんな方がAndurilのCEOを務めてるとかそれだけでヤバイ企業だという事がわかりますね。

Trae Stephens(トレイ・スティーブンス)共同設立者兼エグゼクティブチェアマン(元パランティアの初期従業員、現Founders Fundパートナー)

続いてはこの方Trae Stephens(トレイ・スティーブンス)氏です。

スティーブンス氏はAnduril Industriesの共同設立者兼エグゼクティブチェアマン(会長)のポストについています。

Anduril以前は、Palantir Technologies社の初期社員として、情報・防衛分野での成長と国際的な事業拡大に注力するチームを率い、大企業が抱える難解なデータ分析問題の解決を支援してきました。

また、製品チームの重要な一員として、新製品の設計と戦略を担当しました。

Palantir在籍中は、ジョージタウン大学の非常勤講師も務めました。

はいまたもや出ましたよパランティア!

しかも現在はピーター・ティール率いる投資運用会社のFounders Fundのパートナーとして所属していますから、この方もバケモノクラスの人物ですね(笑)

Matt Grimm(マット・グリム)共同設立者兼COO(元パランティアの初期社員)

続いてはこの方Matt Grimm(マット・グリム)氏です。

グリム氏は、Anduril Industries社の共同設立者兼COOで、調達、製造、サプライチェーン、施設、セキュリティ、人材管理、財務など、グローバルな事業運営を統括しています。

Anduril社入社以前は、Mithril Capital Management社の主要人物として、成長段階にある企業への投資を行っていました。

またPalantir Technologies社の初期社員でもあり、Palantirではイラクとアフガニスタンに派遣され、米軍が任務遂行のために最適なテクノロジーを利用できるようにしました。

Palantir入社以前は、Booz Allen Hamilton社のコンサルタントとして、米国防情報局や米海軍にアドバイスを提供していたという経歴の持ち主です。

いやパランティアの元社員多ない?(笑)

Joseph Chen(ジョセフ・チェン)共同設立者

共同設立者最後の1人はJoseph Chen(ジョセフ・チェン)氏です。

チェン氏はOculus VRの創業時のメンバーのエンジニアとして10年間製品開発に携わった後、米国陸軍に入隊し、第1-143歩兵大隊(空挺)として国と地域に貢献しました。

Oculusではプロダクトリーダ―としてハードウェアの開発に貢献し、ノンゲーミングデベロッパーリレーションズを担当しました。

Oculus社の後は、新しいカメラ技術やキャプチャ技術に焦点を当てたVRコンテンツの開発を続けています。

また、ライス大学で電気工学の学士号を、南カリフォルニア大学で経営学修士号を取得しています。

設立者の5人中2人がOculusの創業メンバーで3人がパランティアに所属していたとかもうほぼパラほぼパランティアの略)ですよ(笑)

やってる事もパランティアと一緒で国の安全に関わるような事をやってますしね(笑)

その他メンバー

以上の5名が共同設立者なのですが、他にもビッグネームが所属してますのでざっくり紹介します。

その他メンバー

Matthew Steckman(最高収益責任者)

Anduril以前は医療および血液製剤に焦点を当てた世界初のドローン配送会社であるZipline Internationalの最高収益責任者を務めていました。

また、この方もドローン会社の前はパランティアに所属しており、いくつかのリーダーポジションを務めていました。

Babak Siavoshy(顧問弁護士)

Anduril入社以前は、Palantir Technologiesで様々な役割を担い、直近ではパランティア内でグローバルデータコンプライアンスチームを率い、主要な商業および政府機関との契約を管理していました。

Meagan Murray(人事責任者)

Andurilでは人事部の責任者として勤めており、Anduril以前はFacebook/Oculus、Riot Games、Electronic Artsの子会社であるPopCap Gamesなど、複数の企業の採用を管理した経験もあります。

Shannon Prior(コミュニケーション責任者)

Andurilでは製品、役員、従業員のコミュニケーション、メディア対応、ソーシャルメディア戦略、アナリスト対応など、防衛技術企業のコーポレートコミュニケーション戦略と実行を統括しています。

また、Anduril以前は、映像配信サービスのHuluで上級職を務め、Huluのビジネス、製品、技術、データ、戦略的パートナーシップ、および新たな取り組みに関するコミュニケーションを指揮していました。

他にも凄い経歴の方がいますが、ここにもパランティアメンバーが2人いてますね(笑)

こんな凄いメンバーがいる会社上手くいかないはずがないですよね?

Andurilは現在上場しているのか?

そんな素晴らしいメンバーがいる会社で既に米国防総省、米国土安全保障省(DHS)、米税関国境警備局(CBP)などを顧客に持つAndurilですが、我々一般投資家からすれば喉から手が出る程投資したい会社ですよね?

しかし残念ながら、現在まだ未上場の為、ただただ見守る事しか出来ません(泣)

IPOするかどうかの情報もまだ出ていないので、おそらく数年先になるのではないかと思われます。

個人的にはパランティアが高騰したタイミングでAndurilが出てきてくれたらその資金でAndurilに投資したい所ですね。

Andurilの出資会社は?

ちなみにAndurilに出資してるファンドですが、もちろんピーター・ティール率いるFounders Fundが名前を連ねています。

他にも名門ベンチャーキャピタルのゼネラル・カタリスト・パートナーズや、アンドリーセン・ホロウィッツ等も出資しており、

行政テクノロジー業界のここ10年以内に誕生したスタートアップ企業の中でAndurilが2位のFiscalNoteの調達額の倍近くのぶっちぎりの1位で資金調達を獲得しているぐらい、凄い注目度の高い企業と言えます。

いやー早く株買いたいですよねー(笑)

Andurilの名前の由来は?

Andurilの名前の由来ですが、英作家J・R・R・トールキン氏の「指輪物語」(ロードオブザリング)に登場するアラゴルンが所有する剣をAndurilと呼び(別名Flame of the West(西の焔))にちなんで命名されました。

何かお気づきじゃないですか?

パラ族の民ならもうお気づきだと思いますが、パランティアもまさにロードオブザリングに出てくる『すべてを見透かす魔法の水晶』の名前がパランティアだった事からインスピレーションを得て命名しました。

もうこれでほぼパラからカンパラ(完全なるパランティアの略)に格上げされました(笑)

これ絶対いつかパランティアと提携するよね?(笑)

いやむしろ中の人がほぼパラのメンバーで構成されてるので既にパラのソフト使ってますよね?(笑)

まとめ

いかがでしたでしょうか?

実は日本の米軍基地にもAndurilのAI監視システムが納入されていたりと、日本にも少しゆかりがあります。

残念ながらIPOはまだしていませんが、いつかIPOした時に乗り遅れない様に名前ぐらいは頭の片隅には入れておいた方が良いのは間違いないですよね??

他にもSpace XやStripeなどまだ未上場ながらも注目度が高い企業があるので、今回のAndurilのように未上場企業の動向を今から探しておくのもいいかもしれません。

自分は逆に1,2年で上記の企業がIPOしちゃったらお金がいくらあっても足りないので、今保有してる企業が育ってきたタイミングでIPOしてくれるのが一番理想かもしれません(笑)

以上最後まで読んで頂きありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました