ペイパルがなければ今頃誕生していなかったかもしれない企業一覧をご紹介

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ペイパル・マフィア達が起ち上げた企業とは?

ピーター・ティール

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企業:Palantir Technologies(パランティア・テクノロジーズ)

ピーター・ティールが哲学者のアレックス・カープとともに2003年に立ち上げたシリコンバレーで最も謎に包まれたスタートアップであるPalantir Technologies(パランティア・テクノロジーズ)。

ビックデータを駆使したデータ解析を専門とし、CIAや米軍等の政府が顧客となっているほど高い技術力を持っています。

また、ビンラディン殺害作戦に大きく貢献したとも噂されており、2020年9月30日に上場し、これから更に成長が期待できる企業となるでしょう。

ビンラディン殺害作戦を描いた映画の『ゼロ・ダーク・サーティ』の記事も書いていますので、よけらばご覧ください。

ゼロダークサーティ【映画】パランティアも貢献したビンラディン殺害作戦

イーロン・マスク

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もはやイーロン・マスクは説明不要かと思いますが、イーロン・マスクもペイパル出身です。
彼はもともとペイパルとライバル関係にあったX.comという企業の創設者で、のちにペイパルと合併します。
彼もeBay買収時の資金を元手にいくつか企業を起ち上げていますのでご紹介します。


企業Space Exploration Technologies(通称スペースX)

イーロン・マスクと言えばテスラのイメージが強いですが、テスラよりも先に起ち上げたのがこのスペースXです。

2002年に設立されたスペースXとは、安価な宇宙飛行を実現し、最終的には火星を植民地化することを目標としています。

日本では、スペースXが主導する民間の月旅行に前ZOZOの社長で、スタートトゥデイの創業者・社長の前澤友作が名乗りを上げ話題を呼びましたよね。

また、スペースXでは、スターリンク(starlink)と呼ばれる衛星コンステレーション計画という宇宙に人工衛星を打ち上げて、世界中どこでもあらゆる場所でインターネットが使用できるという開発が進められています。


企業:テスラ・モーターズ

次に2003年にテスラ・モーターズが設立されましたが、テスラはもともとイーロン・マスクが起ち上げたのではなく、もともとあった電気自動車ベンチャーに2004年に出資した事が始まりです。

同社の資金調達ラウンドを主導して自身は会長に就任し、2008年には同社の最初のモデル「テスラ・ロードスター」の市販車第一号「0001」を自ら所有する。

そして同年10月には同社の第4代CEOに就任しました。


企業:Solar City(ソーラーシティ)

2006年にイーロン・マスク氏の従兄弟である2人の起業家によって設立されました。

当初は太陽光発電パネルを生産していましたが、現在はそれに加え屋根のタイルと併用しても違和感のないデザイン性の高い太陽光発電タイルと電気自動車用のチャージャーも製造しています。

2013年ではパネル設置数が全米2位となり、さらに約280億円で競合企業を買収し、2015年には870MWを生産、マーケットシェアも28%となりトップクラスの企業としての地位を確立しました。

2009年に電気自動車のチャージャー・ビジネスを開始し、無料でテスラ・ユーザーが使用できるように、テスラ向けの事業を拡大していった事もあり、2016年に2600億円でテスラに買収される形となり、以後「Tesla Energy」の傘下となります。

最近ではパワーウォールと呼ばれる蓄電池を日本でも設置できるようになりましたが、日本のメーカーと比べて値段が約半額程で設置出来るので、今後日本でも拡大していくのではないでしょうか。

ちなみに自分の家も蓄電池がついているのですが、パワーウォールにすれば良かったと少し後悔しているのはここだけの話。


企業:The Boring Company(ボーリングカンパニー)

ロサンゼルスの交通渋滞に嫌気が差したイーロン・マスクは、トンネルの掘削を行うボーリングカンパニーを2016年に設立しました。

同社は、地下トンネルを建設し、高速交通システムを導入することで、都市の交通量削減を目指しています。


他にもイーロン・マスクは、OpenAIと呼ばれる人工知能を研究する非営利団体を設立したり、人の脳に移植できるコンピューターの開発を目指すニューラリンクを設立しています。

ほんと体が何個あっても足りないぐらい様々な企業を手掛けており、そのどれもが凡人が考えうる域を超えているものばかりで頭が上がらないとはこの事ですね。

マックス・レヴチン

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マックス・レヴチンはペイパルのCTO(最高技術責任者)で、彼もまた別の企業を起ち上げています。

企業:Slide

MySpaceやFacebookといったソーシャルネットワーキングサイトに個人的なメディアの共有サービスを提供する企業を設立しましたが、Slideは2010年8月にGoogleが1億8200万ドルで買収されています。


企業:Affirm(アファーム)

2012年に創業したのが、キャッシュレスで後払い(分割払い)できるフィンテックサービスのAffirmです。

Affirmは消費者向けに、シャツから車のタイヤまであらゆるものを後払いで購入させる決済サービスを提供し、分割払いでの返済を可能にしている。

取引の約半分には利息が発生するが、同社の収益の大半は加盟店に請求する手数料から生まれている。

最大の顧客は、自分も株を保有している米国で大人気のフィットネスマシンのペロトン(Peloton)で、2020年9月末までの四半期の売上の30%が、ペロトン(Peloton)からのものだった。

ペロトンのバイクは2000ドル以上もする高価なものだが、Affirmの決済サービスを使えば、金利0%の分割払いで購入できます。

創業から5年足らずの2017年にユニコーン企業入りを果たし、今年の2021年1月13日にIPO上場を果たしております。

ただし、この分野ではライバルも多いとされているので、今後の成長はレヴチンの手腕にかかっているので、株の購入検討は今後の様子を見て決めたいと思っています。

リード・ギャレット・ホフマン

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ホフマン氏は、ティール氏とスタンフォード大学時代の旧友であり、彼もまたペイパル共同創業者の一人であります。

彼は、1994年にAppleで働いた後、日本の富士通で働き、その後1997年に彼の最初の企業であるSocialNet.comを起ち上げ、2000年1月にペイパルで働く事になります。

eBayに吸収された際には、ホフマンはPayPalの副社長を務めあげ、eBayによる買収の後、ホフマンはシリコンバレーで最も富み、成功しているエンジェル投資家の一人と呼ばれるようになります。


企業:LinkedIn(リンクトイン)

世界最大級のビジネス特化型SNS、および同サービスを提供するシリコンバレーの企業。

2003年5月のサービス開始後、アメリカ合衆国を始め世界各国で普及し、2018年4月現在、登録メンバーは5億4千万人を超します。

日本では200万人以上が登録していますが、2016年12月にアメリカのマイクロソフト社によって262億ドルで買収される事になります。

チャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリム

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出典:getty images 左からスティーブン・チェン、チャド・ハーリー

こちらの三人はペイパルの元従業員で、チャド・ハーリーはPayPalのロゴも設計しております。

スティーブン・チェンは上記にも記載しておりますAffirm創業者のマックス・レヴチンと同級生であり、レヴチンの誘いでPayPalに入社する事になります。

ジョード・カリムは2000年に大学を辞め、Paypalに入社し、そこでチャド・ハーリー、スティーブ・チェンと出会う事になります。

彼らはどのような企業を起ち上げたか見ていきましょう。


企業:Youtube

2005年に設立された今や知らない人はいないぐらい知れた動画投稿プラットフォームのYoutube。

2006年11月という創業からわずか18ヶ月でGoogleが16億5000万ドルでの買収劇にシリコンバレーを震撼させましたが、今やその評価をはるかに凌駕する結果を見せてくれています。

Googleにしてみれば、超お買い得とも言えるのではないでしょうか。

また、スティーブ・チェンはPayPal時代の友達とビデオサイトを作ると言ってPaypalを辞めようとします。

しかし当時Facebookの顧問をしていた、マット・コーラーに「一生、後悔するぞ。Facebookはすぐに大きい会社になるんだ。ビデオサイトなんて掃いて捨てる程あるじゃないか」と説得されるも聞かず、ビデオ・サービスを始める。

それがのちのYoutubeになるわけですから、凄い運命の分かれ道ですよね。

ジェレミー・ストッぺルマン

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ジェレミー・ストッぺルマンは、イーロン・マスクが起ち上げたX.comで働いたのち、PayPalに合併され3年半ほど働き、最終的にはソフトウェア・エンジニアリングの責任者(バイス・プレジデント)まで務めたました。

彼が起ち上げた企業にはPaypal時代の上司でもあるマックス・レヴチンも投資家として支援してくれました。

どんな企業なのか見ていきましょう。


企業:Yelp

日本ではあまり馴染みのないかもしれない企業かもしれませんが、地域情報サービス「Yelp」といえば、アメリカで知らない人はいないと言われているネットサービスで、今や世界最大規を誇ります。

2004年10月に設立され、その後、GoogleやYahooといった企業の買収に「NO」を突きつけ、2012年にはIPO上場を果たし、若き成功者の一人となりました。

デビッド・ザックス

デビッド・ザックスはペイパルでCOO(最高執行責任者)を務めていました。

彼は2020年1月に仮想通貨事業のbitFlyerの子会社であるbitFlyer USA, IncのCCO(最高顧客責任者)にも就任が決定しましたが、彼はペイパルのあとはどんな企業を起ち上げたのでしょうか。


企業:Yammer

彼は2008年に企業版Twitterとも呼び声が高いYammerを創業しました。

着実にユーザーを増やしていき、創業から4年目に米マイクロソフト社によって12億ドルで買収を受けており、現在はOffice 365の機能の一環として多くの企業で活用されています。

今回のまとめ

いかがでしたでしょうか。

ペイパルマフィア達がいなければ、現在なかったかもしれなかった企業が紹介しただけでもこれだけあります。

その他にも、創業メンバー達は投資家としても活動してますので、ペイパルを買収した元手がなければ、数十数百、数千にも及ぶ企業が存在しなかったかもしれません。

彼らは、事業としても成功し、投資家としても成功を収めている人達ばかりですから、彼らの動向を今後も注視する事で投資銘柄を決めるのもいいかもしれません。

以上今回も見て頂き、ありがとうございました♪

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