先日ARK社のアクティブETFをご紹介しましたが、インデックスETFもありますのでご紹介します。
ARK社のおさらい
ARK社とは、2014年に起ち上げたアーク・インベストメント・マネジメント(ARK Investment Management)というアメリカの資産運用会社の事を言います。
CEOはキャシー・ウッドという女性で、『女性版ウォーレン・バフェット』と称されるぐらい、凄腕の投資家です。キャシー・ウッド氏が2014年に立ち上げ、現在も彼女がCEO兼CIOを務めています。
詳しくは、先日の記事をご覧ください。
(→S&P500を超えた女性版ウォーレンバフェット率いるARK社のETFを徹底解説)
ARK社のインデックスETFの種類はどんなのがあるの?
前回記事では、アクティブファンドのETFをご紹介しましたが、今回ではインデックスETFをご紹介します。インデックスファンドはNASDAQやS&P500のような指標と同じ値動きを目指すファンドの事ですが、指標を超えた値動きを目指すアクティブファンドで圧倒的な伸び率を誇るARK社でインデックスファンドがあるというのは少し意外な気がします。
実際に、アクティブETFは現在6つに対し、インデックスファンドが2つしかないので、個人投資家もせっかくARKに投資するんだからアクティブETFっしょと思う方が多いような気はします。
では、2つのインデックスETFを見ていきましょう。
PRNT(3D Printing ETF)
PRNTとは3Dプリンティングおよび3Dプリンティング関連事業に直接関連する銘柄で構成されており、なんと3Dプリントに特化した市場初のETFです。
さすがキャシー姐さん。インデックスETFでもタダでは終わらない個性をぶちかましてますね。
経費率は0.66%とアクティブETFに比べて割安ではありますが、他のインデックスETFと比べると割高感は否めませんね。
パフォーマンスを見ても安定的に伸びていっているのがわかります。
また、S&P500連動ETFの中でも歴史が古く、世界最大級のETF純資産額を誇るSPYと比べてもここ1年間のパフォーマンスはPRNTが上回っています。
では、上位10銘柄を見ていきましょう。
マイクロソフトぐらいはわかりますが、あとはさっぱり笑
せっかくなのでいくつか上位銘柄を調べてみました。
3D Systems(DDD)
アメリカ・サウスカロライナ州ロックヒルに本拠を構える3Dプリンターのメーカー。
3Dプリンタ、材料、ソフトウェア、オンデマンド製造サービス、デジタルデザインツールなどを提供しています。1986年にCharles W. Hullによって設立され、SC州ロックヒルに本社を置いています。
STRAUMANN HOLDING AG-REG(STMN)
世界最大のデジタルインプラントメーカー。スイス・バーゼルに本拠に構え、世界70カ国以上で事業を展開する。日本にも2007年8月に法人設立されている。
EXONE CO/THE(XONE)
アメリカ・ペンシルベニア州ノースハンティンドンに本拠を構える産業顧客向けの3D印刷機、3D印刷製品、材料、およびサービスのグローバルメーカー。
世界中の5つの場所に拠点を置き、産業用3D印刷システムの大手プロバイダーの1つ。
SLM SOLUTIONS GROUP AG
ドイツ・シュレースヴィヒホルスタイン州リューベックに本拠を構える金属パウダー積層造形機メーカー。金属3Dプリンターでは、2015年時点で約25%のマーケットシェアを誇る。
同社名になったのは2011年と非常に新しいが、前身のMCPグループの創業は19世紀にまで遡る老舗の3D金属積層装置メーカー。
ALTAIR ENGINEERING INC – A(ALTR)
アメリカ・ミシガン州トロイに本拠を構えるエンジニアリング、コンピューティング、企業分析、製品設計、開発を支援するソフトウェアおよびコンサルティングサービスの会社。
北南米、ヨーロッパ、アジアパシフィックの各地にオフィスを構えている。
IZRL(Israel Innovative Technology ETF)
IZRLはイスラエルにあるゲノム、ヘルスケア、バイオ、ITなどの上場企業の株価に連動したインデックスETFです。
イスラエルに特化したとはこれまたクセが強いっ!
PRNTと比べると経費率は0.49%とやや割安ですが、それでもインデックスETFにしては割高感は否めませんね。(参考にSPYDの経費率は0.07%)
2017年12月に運用開始と比較的まだ若いですが、安定的に伸びていっているのがわかります。
パフォーマンスですが、SPYと比べて大幅に上回っている時もありますが、食らいついてはいるものの、少し下回っていますね。
これなら経費率も安いSPYを選んだ方がいい気がしますが、運用開始からまだ浅いので、これからといった所でしょうか。
では、上位10銘柄を見ていきましょう。
さすがイスラエルです。
知ってる銘柄が1つとしてない笑
では、上位銘柄を見てみましょう。
CELLCOM ISRAEL LTD(CEL)
電気通信会社との事。
1994年に設立され、2016年時点でCellcomの加入者数は28億1,200万人との事です。
はいイスラエル舐めてました。
日本の3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の携帯加入者数の合計が1億8千万人程度なので、桁が違いますね笑
井の中の蛙とは正にこの事ですね笑
ITURAN LOCATION AND CONTROL(ITRN)
盗難車の回収および追跡サービスを提供し、GPSワイヤレス通信製品を販売している会社です。
もともとは、軍事利用のために開発された技術を使って盗まれた車を見つけるためのサービスを展開していたようです。
ELECTRA CONSUMER PRODUCTS 19(ECP)
空調システム・洗濯機・冷蔵庫・オーブン・電子レンジなどの製品を提供しており、携帯やパソコンも製品提供しているようです。
MALAM – TEAM LTD(MLTM)
同社は、情報技術サービス、ソフトウェア開発、サイバーセキュリティ、クラウドコンピューティング、および統合サービスを提供している企業となります。
AUDIOCODES LTD(AUDC)
世界100か国以上でエンタープライズおよびサービスプロバイダー向けに高度なVoIP(Voice over Internet Protocol)、VoIPとデータを統合するネットワーキング製品やアプリケーションを設計・開発、製造し販売を行うVoIP市場のリーディングカンパニーの1つと言われている企業。
ARK社のETFを買うにはどこで買えばいいの?
残念ながらSBI証券や楽天証券などの日本の証券会社では、ARK社のETFは取り扱っておりません。
そもそもARK社から日本の金融庁に届出が出されていないです。
これ結構ショックですよね。
海外の証券会社で口座開設をする
一応方法としては、海外の証券口座を開設すれば、ARK社のETFを購入することが可能です。
日本語のウェブサイトが存在する証券会社はサクソバンク証券とIG証券の2つです。
ただし、特定口座を開設する事ができないので、自身で確定申告が必要になるので、上級者向けと言った所でしょう。
サクソバンク証券に関しては、特定口座を開設する動きもあるみたいですが、なかなか進展がないので、日本でも購入を望む声が増えてきてはいると思うので、早く日本のネット証券でも買えるようになって欲しいものです。
今回のまとめ
いかがだったでしょうか?
ARK社のファンドはアクティブETFはハイリスクハイリターンな所はありますが、ポートフォリオの1部に入れてもいいぐらい個人的にはかなり魅力的なETFですが、インデックスETFの2銘柄に関しては、そこまでのインパクトがないように思えます。
(投資先銘柄はARKならではといったような印象ですが。)
ARK社のETFの銘柄は組み替え銘柄も容易にわかるので、ETFを購入できなくても、個別株の調査としてチェックするのも非常に有益だと思うので、これからも目が離せない存在となっていくでしょう。
また、投資はあくまでも余剰資金でやるべきだと思いますので、資産運用はくれぐれも自己責任で行いましょう。
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