ウィル・スミス親子初共演した実話ベースの物語『幸せのちから』を解説

映画

今回は2006年と大分昔の映画なのですが、投資にまつわる話だったので記事にしないと!と思いご紹介させて頂きます。

ウィル・スミスの息子のジェイデン・スミスが俳優デビューした作品で、作中でも親子という話題になった作品なので覚えている方もいてるかもしれません。

ちなみに自分は全く知りませんでした(笑)

タイトルにもある通り、実話ベースなので、少し脚色はされておりますが、実際にあった話をもとに作られた作品ですので、その辺も踏まえて解説していきたいと思います。

『幸せのちから』作品情報及び予告

原題:The Pursuit of HappynessHappinessが正式なスペルですが、後述します)
製作年:2006年
製作国:アメリカ
日本公開日:2007年1月27日
上映時間:117分
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
出演:ウィル・スミス、ジェイデン・スミス、タンディ・ニュートン、ブライアン・ホウほか

以前ご紹介した記事(野良猫と薬物依存ホームレスの青年と絆を描く実話『ボブという名の猫』)というこちらも実在するホームレスを経験した青年の実話映画をご紹介しましたが、今回は、クリス・ガードナーという事業の失敗によりホームレスになるまで落ちぶれたが、最終的には成功を掴んだ実在の男性をモチーフにした伝記作品となります。

この作品で主演を演じたウィル・スミスは、第79回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされています。

また、Happynessという間違ったスペルを採用されているのは、作中で息子の託児所の落書きにあったスペルミスが元となっている為です。

【映画】幸せのちから 予告

『幸せのちから』あらすじ

1981年のサンフランシスコ。

妻リンダ(タンディ・ニュートン)と息子のクリストファー(ジェイデン・スミス)と暮らすクリス・ガードナー(ウィル・スミス)は、骨密度を測定する新型医療器械のセールスをしていた。

大金をはたいて仕入れた時にはこの機械を「革命的な機械」と信じ、妻とともに希望にあふれていたが、いざセールスをしてみるとその機械は病院関係者にとって「レントゲンより少し鮮明に見える程度で高価な贅沢品」という無用の長物であった。

そのため機械のセールスはうまくいかず税金も滞納し、妻のパートでなんとか乗り切る苦しい生活を送っていた。

そんなある日、彼は路上で「真っ赤なフェラーリ」を見かけて思わず持ち主に二つの質問をする。

あなたに二つ質問がある。仕事と、その仕事にどうやって就いたんだ?

株の仲買人をしていて、学歴がなくてもなれる」と返された彼は、株に興味を持ち始め、たまたま見つけた証券会社の養成コースに願書を提出する。

半年間の研修期間(インターンシップ)で定員は20名、その中で選ばれるのはたった1名

しかもそのためにはまず研修生に選ばれることが必要だった。

そこで彼は人材課長のトゥイッスル(ブライアン・ホウ)に近づき、彼が持っていたルービックキューブ(当時テレビにも取り上げられるほど大流行していた)を数分で完成させ、驚かせる。

そうしてトゥイッスルに認められたクリスは研修プログラムに合格し、研修に参加することになる。

だが研修期間中は無給であった。

もし1名に選ばれなかったら半年間が無駄になる。

そんなとき、とうとうリンダが苦しい生活に耐えかね、息子を連れて出て行ってしまった。

クリスは保育所から息子のクリストファーを連れ帰ったものの、大家には立ち退きを命じられ、駐車違反で一晩拘留されてしまう。

持ち前の誠実さと機転で研修生にはなれたが、息子と2人で安モーテルに住むことになった。

幸い医療機器のセールスはうまくいき、4ヶ月で売り切るが、一息つく間もなく税の未納分として、そのほとんどを差し押さえられてしまうのである。

行くあてもなく文字通り路頭に迷う2人は、駅のトイレや教会などを転々とするホームレス生活を送る。

貯蓄も家もなく、明日も見えない辛い日々の中、クリスを突き動かすものは、この生活から脱け出し幸せになりたいという思いと、父親も知らず育った自分のような境遇を息子に味わわせたくないという息子への愛情であった。

『幸せのちから』みどころは?

ウィル・スミスの息子のジェイデン・スミスの演技力に注目

ウィル・スミスのどん底の状態の精神力を表現する演技力も素晴らしいですが、やはり俳優デビューしたジェイデン・スミスの演技力にも注目したい所だと思います。

実際に親子だからこそ親子役として自然な演技が出来るのか、天性の才能なのかはわかりませんが、とにかく違和感なさすぎです笑

演技指導はおそらく受けているとは思いますが、それでも演技をしているという感じが全くないのが凄いですので要注目です。

脚色されていない本当のクリス・ガードナーの半生を知ると面白い

Embed from Getty Images

右がクリス・ガードナー本人

この映画はあくまでクリス・ガードナーの自叙伝『幸せのちから』

こちらをもとに作られた映画ですが、実際のクリス・ガードナーと作中のクリス・ガードナーの半生を見比べたら面白いかと思います。

実際のクリス・ガードナーの半生を少しご紹介しますので、是非作中との違いを見比べてみてください。

実際のクリス・ガードナーの半生

・23歳でクリスは数学教師のシェリーと結婚するが、26歳の時に歯科大生ジャッキーと不倫関係の末、不倫相手のジャッキーの子供を身ごもった為、シェリーと離婚する。

・大学病院等で研究助手として働いていたが、子供を養う事が出来ない為、医療機器のセールスマンになり、給料も約2倍になる。

・ビジネスで一旗揚げることを決心し、証券会社の研修プログラムを優先する為に医療機器のセールスを辞めるが、クリスを採用したマネージャーはその前の週にクビになっており、全くうまくいかなくなる。

・妻のジャッキーとも上手くいかなくなっていたタイミングで駐車チケットの未払いが1,200ドル分積み重なったせいで逮捕され、10日間拘留されてしまう。

・釈放されアパートに戻ってみると、ジャッキーは息子を連れて出て行っていた

・なんとか別の証券会社の研修プログラムに参加させてもらえるようになるが、ほとんど給料が出ないことが判明し、貯蓄もほとんどなかったクリスは、日々の生活費に困りだす。

・研修でトップの成績を収めるために、朝早くから遅くまで努力した結果、見事正社員になる。

・ディーン・ウィッター社という証券会社の正社員になるが、翌年に、ベア・スターンズ社に誘われて移っています。

・家を出たジャッキーが4ヶ月後に戻ってきましたが、今度は息子を置いていき、ここから2人の生活が始まる。

・給料をもらえるようになっていたクリスは簡易宿泊所には泊まれるようになっていましたが、当時住んでいた宿泊所は子供の宿泊を認めていなかった為、家を借りる資金が貯まるまで、会社には内緒で約1年間ホームレス状態となりました。

他にも色々あるのですが、このあたりが作中と変化がある所ですので是非どこが違うか見比べてみてくださいね。

『幸せのちから』海外の評価は?

映画評論サイトで最も信頼されるサイトとして名高いRotten Tomatoes(ロッテントマト)ではどういう評価がされているのか見てみましょう。

批評家の評価は67%とCertified Fresh(新鮮保証)は受けておりませんが、まずまずの評価を受けており、Audience Score(観客の評価)も87%と高評価を得ています。

まとめ

いかがだったでしょうか?

クリス・ガードナー氏は、1987年に年金や金融機関向けに債券や株などの証券仲買業務を提供するGardner Rich & Companyという非上場企業ではありますがベンチャー企業会社を設立します。

そして2006年には同会社の株式を売却してChristopher Gardner International Holdingsを設立し、TV出演や講演、執筆活動に忙しい毎日を送っています。

やはりホームレスを経験したとしても常にビジネスチャンスを探し求め、全力で努力した事によって現在の地位を築けたのではないでしょうか。

ただ努力したら全ての人が成功するというわけではないとは思いますが、見習いたい部分はありました。

しかし、映画での証券マンを観る限り投資をやってる人ならわかるかと思いますが、絶対このような証券マンからの商品は買うべきではないという事でしょう(笑)

以上参考にして頂ければ嬉しいです!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました